FX取引の主要な取引手法
トレーディングにはさまざまなスタイルがありますが、ここではデイトレードとスイングトレード、ポジションレードの3つの一般的なトレードスタイルについて解説します。
デイトレード、スイングトレード、ポジショントレードなど、自分に合ったトレードスタイルを見つけることで、より細かい取引戦略を練ることができるようになり、効率的に「トレード力」を高めることができるようになります。
取引戦略の概要とその重要性について
トレーディングにおいて、戦略とは、USD/JPY など取引する銘柄を選択して実際に取引を行う際に、より高い収益を得たり、リスクを極力低くすることができるように設計する計画や行動のことをいいます。戦略はトレーダーそれぞれのトレードスタイルによってさまざまな手法がとられています。
トレーダーにとって、戦略を持つことは重要です。あらかじめ戦略を立てて取引を行うことで、なにが成功してなにが失敗したのかをよりはっきりと認識することができるようになり、そのフィードバックから、より高い収益を得たり、リスクを低く抑えたりすることができるようになるからです。トレードの戦略を練る上で重要な要素として、例えばリスク許容度の設定や、収益の期待値とリスク量のバランスの認識、資金管理の方法などがあげられます。
よく使われているトレードスタイルは?
下の三つのトレードスタイルが、トレーダーの間で最もよく使われているトレードスタイルです。
- デイトレード
- スイングトレード
- ポジショントレード
以下では、それぞれのスタイルの概要と主な特徴についてご説明します。
デイトレード
このスタイルの特徴:短時間(数時間、長くても一日以内)のうちに建玉から決済までを完了させる。
デイトレードとは、その名の通り一日のうちにポジションを立てて、そのポジションを決済するトレードスタイルを指します。ごく短期的な価格のブレを逃さずに取引を行い、一日に複数回の売買を繰り返すこともあります
金融市場はボラティリティが高く、価格が急速に変化するため、利益を出す機会が多くある一方、損失となる機会も多くなる傾向にあります。
このため、デイトレーダーは一回の取引数量を低めに設定する傾向が強く、「指値注文」、や「逆指値注文」を利用して突発的な値動きに備えながら取引を行うことが多いようです。
スイングトレード
このスタイルの特徴:数日から数か月の中期的なタームでポジションを保有する。
スイングトレードでは、テクニカル分析を使った取引戦略をとることが多いようです。テクニカル分析では、チャートなどの分析ツールを使って上昇トレンド、下降トレンドといた値動きの傾向性を分析して、将来的な値動きの予測を行います。
スイングトレードの基本的な考え方は、相場のトレンドを見極めてそのトレンドに乗ってトレードを行うことです。上昇傾向が強い状態を上昇トレンド、下落傾向が強い状態を下降トレンドといいます。
テクニカル分析の手法の代表的なものとして、移動平均線やボリンジャーバンドなどが挙げられ、これらはPlus500証券のプラットフォームで利用することができます。これらのほかにも、100種類以上のトレーディング指標を利用できます。
これらのツールはPlus500証券に口座を開設すれば利用することができます。口座開設後にプラットフォームへログインして、銘柄を選択したのち、そのチャートに移動してください。
ポジショントレード
このスタイルの特徴:数か月から、長ければ年単位でポジションを保有する。
ポジショントレードは、数カ月から場合によっては年単位という比較的長い期間にわたりポジションを維持する中長期的な目線に立った取引スタイルです。
ポジショントレードを行う場合、ファンダメンタルズ分析を行うことが重要な要素となります。ファンダメンタルズ分析とは、マクロ経済データ(国内総生産、需給比率、失業率、インフレ率、ビジネス環境ランキング)等に基づいて取引対象となる銘柄やその銘柄を取り巻く環境の基礎的な価値を計る分析手法で、長期的な価格変動の傾向を分析する際に役に立ちます。ファンダメンタルズ分析を行う上で常用となる主要な経済イベントがいつ行われるかは、経済カレンダーで確認できます。
ポジショントレーダーは、 USD/JPY など、狙っている銘柄の価格がサポート帯や抵抗帯に達するまではポジションを建てるのを待って、これらの水準に達したのちにポジションを建てて、そのポジションを長期間保有します。
このトレードスタイルをとる場合、日々の細かい値動きに注意を向けることは少なくなります。また、一般的にレバレッジは低めに設定して、頻繁に取引をすることはほとんどありません。
ただし、相場の長期的な傾向性を把握するひつようがあるため、ファンダメンタルズ分析をしっかりと行い、モメンタムを認識することが重要になるでしょう。