証拠金とは？

証拠金とは、取引する際に予め預け入れる資金のことで、証拠金取引の仕組みを利用すると、FX取引の場合は、総取引金額の4％以上の必要証拠金を預け入れるだけで取引を行うことが可能となり、このことをレバレッジ効果と呼びます。

レバレッジ効果によって、価格変動によって受ける影響が大きくなり、取引リスクは拡大します。例えば、取引の対象となる銘柄の価格が不利な方向に動いた際に、レバレッジが掛かる分、より多くな損失を被るリスクがあります。

必要証拠金とは？

必要証拠金とは、ポジションを建てる際に必要な証拠金です。取引の対象となる銘柄の想定元本にその銘柄の証拠金率をかけて金額が計算されます。証拠金率を確認することで、最大でどのくらいのレバレッジをかけられるのかがわかります。

例えば、証拠金率が4％、つまりレバレッジが25倍の銘柄を取引する場合、その銘柄の商品を実際に取引するために必要な代金の25分の1の資金で取引を行うことができることを意味します。レバレッジ効果の生じる取引を行うメリットは、実際に預け入れた金額の、レバレッジの倍数分大きな規模の取引を行うことができ、資金効率の高い取引が実現できることです。ただし、思惑に反した値動きとなった際には、レバレッジがかかった分だけ損失の拡大も大きくなるため、注意が必要です。

ポジションを建てる際は、そのポジションを建てるために必要な必要証拠金の金額が余剰証拠金から差し引かれますが、有効証拠金は変化しません。余剰証拠金は以下の式によって算出されます「余剰証拠金」＝「有効証拠金」-「必要証拠金」

維持証拠金とは？

維持証拠金は、建てたポジションを維持するために最低限必要な証拠金です。

もしも、相場が思惑と反対の方向に動いて、有効証拠金が維持証拠金以下となった場合は、ロスカットにより、ポジションの一部又は全てが決済されます。

各銘柄の必要証拠金は、プラットフォームの「詳細設定」タブでから確認できます。

例：

口座に10万円預け入れた場合、有効証拠金は10万円となります。そこで、必要証拠金が6万円のポジションを建てた場合、その時点の「有効証拠金」は10万円、「維持証拠金」は6万円、「余剰証拠金」は4万円となります。

取引銘柄の価格の変動によりポジションの評価額は変動し、それに伴い「有効証拠金」、「余剰証拠金」の額も変動します。「有効証拠金」が「維持証拠金」の6万円を下回らない限り、ポジションは維持できます。

ロスカットとは？

ロスカットとは、有効証拠金の水準が維持証拠金を下回った際に、保有しているポジションが自動的に決済される取引のことです。

これは、ポジションを保有している銘柄の価格が思惑と反対に動き、有効証拠金が維持証拠金を下回って有効証拠金がポジションの維持に必要な額以下となった際に執行されます。

ロスカットが執行されることを防ぐために、逆指値注文を設定する等の対策も行えますが、ポジションを建てている間はその銘柄の値動きに注意を払っておく必要があります。ロスカットを回避する方法としては、追加の入金を行って*余剰資金を増やす方法や、保有しているポジションの一部もしくは全部を決済する方法等があります。

アラートはいつ送られる？

Plus500証券のプラットフォームでは、アラート機能 を利用することで、より快適に取引を行うことができます。

これらのアラート機能のひとつに、SMS、メール、またはプッシュ通知で送信できるマージンコールアラートがあります。これは、余剰証拠金が少なくなって、ロスカットが執行される危険が高くなる水準となった際にそのことを通知する機能です。

ただし、通信状況の悪化やや急激な価格変動、その他の要因によっては、適宜にアラートが通知されないこともあるため、アラート機能には依存せず口座状況の確認はご自身で行っていただくことも大切です。

*追加資金を入金することで、ポジションが決済されることを防止できますが、結果として損失が拡大してしまう可能性もあります。