FXやCFD取引では、同じ銘柄でも買うときの価格と売るときの価格に差があります。その差を「スプレッド」と呼びます。この記事ではスプレッドについて、詳しく解説します。
スプレッドって何?
スプレッドとは、トレーダーに提示されている売値(Bid)と買値(Ask)の差額をいいます。Bid(ビッド)とは、トレーダーが売ることができるレートで、Ask(アスク)とは、トレーダーが買うことができるレートです。
米ドル/円のレートがBidが145.300でAskが145.315場合、売値(Bid)と買値(Ask)の差は0.015円なので、スプレッドは1.5銭ということになります。
スプレッドが広がる要因や時間帯について
スプレッドの状態から市場の流動性を測ることができます。一般的に、同一通貨ぺアで、スプレッドが広がっている時間帯は相対的に流動性が低い状態である傾向があり、反対にスプレッドが狭い場合は流動性が高い状態にあるといえます。スプレッドが広く流動性が低い状態の時には、スプレッドが狭く流動性の高い状態に比べて、想定した取引が行えない等、取引を行う上でのリスクが高まるため注意が必要です。
経済指標の発表やニュース
重要経済指標や企業の決算発表、中央銀行の政策発表など、大きな市場イベントの前後にスプレッドが広がることがあります。これらの発表時は市場参加者が一時的に慎重になったり、ポジションを調整するため、これらの行動が市場に大きな影響を与える場合があります。
突発的な出来事
予測できないニュースや事件、自然災害、政治的な出来事など、突発的な出来事が発生した場合、相場が大きく変動し、スプレッドが拡大しやすくなります。例えば、地政学的なリスク(戦争や政治的な不安定)、中央銀行の急な政策変更、企業業績や見通しの修正、自然災害(例えば、大規模な地震や津波)や、世界的なパンデミック(COVID-19のような事態)が発生した場合が考えられます。
早朝や年末年始など市場の流動性の低下する時間帯
週明けの取引開始時や年末年始など、取引参加者が少なく市場の流動性が下がった際にも、スプレッドは拡大しやすくなります。また、ニューヨーク市場が終了後、日本時間の早朝時間帯も流動性が低下する傾向にあります。このようなタイミングでは相場が急変しやすく、取引のリスクが高まるため、スプレッドの広がりを考慮したリスク管理を徹底することが大切です。
Plus500証券のスプレッドは?
Plus500証券では、原則として変動スプレッド*を採用しておりますが、お客様へ安定した取引環境をご提供するため、インターバンク市場等において極端にスプレッドが広がる市場環境となる場合を除いた通常の市場環境下では、ある程度一定のレートが提示される仕様となっております。
*変動スプレッドとは、買いレートと売りレートの差は固定されておらず、直近の市場データに基づき、常に変動する仕組みです。