「ロスカット」とは、FXやCFD取引において、自動的にポジションを決済する仕組みで、取引のリスク管理に欠かせない重要な機能です。この記事では、ロスカットの仕組みやその重要性について詳しく解説します。
ロスカットって何?

ロスカットとは、ポジションを保有している銘柄の価格が思惑と反対に動き、有効証拠金が維持証拠金を下回って有効証拠金がポジションの維持に必要な額以下となった際に、保有しているポジションが自動的に決済される取引のことです。
Plus500証券では、証拠金維持率(証拠金維持率=有効証拠金/必要証拠金X100)が100%以下になるとロスカットが執行され、未決済ポジションが、維持証拠金が小さいポジションから順に、証拠金維持率が 100%を上回るまで、自動的に成行注文による反対売買によ り決済されます。ロスカットは事前の通知なく執行されますが、証拠金維持率が150%を下回るとメール、SMSやプッシュ通知にてアラートが通知されます。
ロスカットを防ぐためには?
ロスカットが執行されることを防ぐために、逆指値注文を設定する等の対策はもちろんのこと、証拠金に余裕を持って取引することが需要となります。そのほかにも、前述のとおり証拠金維持率が150%を下回るとお客様に通知される「マージンコールアラート」を受け取った際には、追加の入金を行い余剰証拠金を増やす方法や、保有しているポジションの一部もしくは全部を決済する方法等があります。
Plus500証券のマージンコールアラート:SMS、メール、またはプッシュ通知にて受け取ることができ、余剰証拠金が少なくなって、ロスカットが執行される危険が高くなる水準(証拠金維持率が150%を下回る)となった際にそのことを通知する機能です。
ただし、通信状況の悪化やや急激な価格変動、その他の要因によっては、適宜にアラートが通知されないこともあるため、アラート機能には依存せず口座状況の確認はご自身で行っていただくことも大切です。
ロスカットに関するよくある質問
窓を開けて始まったときにロスカットされるとどうなりますか?
週末の価格から離れた価格で次週の相場がスタートした際の価格の差や、価格の連続性が途切れて直前の価格とかけ離れた価格が出現することを「窓」といいますが、月曜の朝など、窓を開けて相場が始まった場合、始まった値段でロスカットが成立します。このような状況でロスカットされた場合は、証拠金維持率100%を大幅に下回る水準でロスカットが成立する場合があります。
ロスカットがあれば、口座残高がマイナスになることはないのですか?
ロスカットが執行されていても、お客様の口座残高がマイナスになる可能性はあります。お客様が行う店頭CFD取引では、損失額が一定の水準を超えた場合、弊社が定めた方法により、お客様のポジションを自動で決済するロスカット制度が設けられていますが、当該制度はお客様の損失の額を一定の範囲に限定することを保証するものではなく、相場状況によっては、お客様の損失の額がお客様の預託した証拠金の額を上回る可能性があります。口座残高がマイナスになった場合は、その不足金を取引口座に差し入れていただく必要があります。