FXやCFD取引を始めるには、どれくらいの資金が必要なのでしょうか。FXやCFD取引には、実際にどれくらいの額を準備すれば良いのか具体的に理解することが大切です。この記事では、FXやCFD取引に必要な資金について詳しく解説していきます。
取引を始めるために必要な額は、必要証拠金以上
取引を始めるために必要な額は、「必要証拠金以上」となります。
必要証拠金とは、FXやCFD取引をするために最低限必要な証拠金のことです。FXやCFD等、レバレッジを活用することができる証拠金取引は、事前に証拠金を入金する必要があります。これを必要証拠金といい、Plus500証券で提供している取引の必要証拠金率は以下のとおりとなります。
必要証拠金率 | レバレッジ | |
---|---|---|
FX | 4% | 25倍 |
株価指数CFD | 10% | 10倍 |
個別株CFD | 20% | 5倍 |
バラエティ CFD | 20% | 5倍 |
必要証拠金の計算方法は?
必要証拠金は以下の計算式にて算出されます。
必要証拠金 = 約定価格 × 取引数量 × 必要証拠金率
例えば、FX取引の場合、1ドル140円の時に1,000通貨の取引をする場合、5,600円(140円×1,000通貨×4%)が必要証拠金となり、取引を始めるために必要な額は、5,600円以上となります。このように、1,000通貨からの取引であれば少額からでも取引を始められることが分かります。
140円 × 1,000通貨 × 4% = 5,600円
約定価格 × 取引数量 × 必要証拠金率 =必要証拠金
【ポイント】取引数量とは?
「取引数量」とは、売買する銘柄の量を表します。例えばドル/円(1ドル=140円)を1000通貨取引する場合、1,000ドル=140,000円分の金額で取引することを意味します。この場合上述のとおり必要証拠金は5,600円となるため、5,600円で140,000円分の取引を行うことができるということです。
しかしながら、必要証拠金額ぎりぎりで取引するのはリスクが高いためお勧めしておりません。
必要証拠金ぎりぎりで取引するということは、高いレバレッジで取引することになるからです。高いレバレッジの取引はより大きな利益を狙うことができるだけでなく、相場が急変動した際、思わぬ損失が発生し、思惑に反して早期にロスカットで決済される可能性もあります。例えば、上記と同様の例で、USD/JPY(1ドル=140円)を1,000通貨で取引する場合の、証拠金が必要証拠金ギリギリの1万円のときと、余裕のあるときの5万円のときのロスカット発動レートの価格の違いを見てみましょう。
入金額 | 余剰証拠金 | ロスカット発動レート | レバレッジ |
---|---|---|---|
10,000円 | 4,400円 | 135.6円 | 14倍 |
50,000円 | 44,400円 | 95.6円 | 2.8倍 |
この表からわかるように、1万円の証拠金では、現在レートから4.4円動いた135.6円になるとロスカットになってしまいますが、5万円であれば44.4円下がった95.6円まで耐えることができます。このように、必要証拠金ギリギリの証拠金で取引するのではなく、必要証拠金以上に余裕を持った金額で取引していただくことをお勧めいたします。以下のロスカット発動価格の計算方法にて、いくらでロスカットされるのか計算し、資金に余裕があるかどうか確認してみてください。
以下の表に当てはめると、入金額が5万円の場合のロスカット発動レートは、140円-{50,000-(1000×140×0.04)}/1000=95.6円という計算式になります。
【買いポジションを保有する場合】
クロス円
クロス円以外
【売りポジションを保有する場合】
クロス円
クロス円以外
※円換算レートが動くことによって上記価格が変わることがございます。
なお、Plus500証券では、プラットフォームにて取引数量を入力した後に、自動で必要証拠金が表示されます。必要証拠金は、「取引」画面>銘柄詳細>ご希望の取引数量を入力の手順にてご確認いただけます。
