知っておきたい取引用語(上級編)
レバレッジや証拠金について
レバレッジ効果によって、実際に預け入れる金額の何倍もの規模の取引を行うことができるようになります。例えば、10倍のレバレッジで取引を行う場合、100万円分の取引を10万円で行うことができます。このことは、取引から得られる利益が大きくなるだけではなく、損失も同様に大きくなる可能性があることに注意をする必要があります。各銘柄のレバレッジ比率と必要証拠金額は、銘柄情報ボタンをクリックしてご確認ください。
*レバレッジ取引は、短期間で投資資金をすべて失うリスクがあります。証拠金の額とレバレッジは密接に関係しています。証拠金は、手数料や費用ではなく、取引を行うために必要な担保金のようなもので、ポジションを建てた後に必要な証拠金は拘束されますが、徴収される費用ではありません。また、法定の最大レバレッジ(証拠金率)はお客様の属性(個人か法人か)によって変わり、個々の銘柄の証拠金率の設定も事後に変更される可能性があります。ただし、証拠金率が変更されたとしても、変更後に建てられた新規ポジションにのみ適用され、既に建てられているポジションには適用されません*。証拠金率とは、ポジションの想定元本に対する必要証拠金額の割合で、予め設定されているレバレッジ 倍率の逆数となります。建てたポジションの想定元本に証拠金率をかけることで、そのポジションの必要証拠金額が計算されます。尚、正確な必要証拠金額や証拠金率は、注文を設定する際に取引画面で確認できます。
*レバレッジの法定要件の改正に併せた証拠金率の変更等により、新規ポジションの必要証拠金額が増加した場合に口座全体の余裕資金が少なくなる可能性があります。必要証拠金について
必要証拠金率は、ポジションを建てる際に必要となる証拠金率で、建てたポジションの想定元本に対する必要証拠金額の比率となります。必要証拠金の総額は注文の設定をする際に取引画面で確認できます。
維持証拠金について
維持証拠金はポジションを建てた後に、そのポジションを維持するために必要となる証拠金額です。
マージンコール
相場が変動して有効証拠金が維持証拠金の額に近づくと、マージンコールのアラートが発せられます。ポジションの決済や追加入金等により口座の余剰資金を増やす前に、有効証拠金が維持証拠金を下回ってしまった場合、有効証拠金がポジションの維持証拠金の総額を超えるまで、ポジションが順次自動的に決済されるロスカット取引が執行されます。マージンコールは、ロスカット取引が執行されるリスクが高まっていることをお知らせするものではありますが、マージンコールに過度に頼ることはせず、ご自身でご口座の残高状況を把握してご口座のリスク管理を行うようご留意ください。
金利調整額・オーバーナイトフィーについて
FX・CFD取引は、ポジションの想定元本総額の一部を証拠金として預託することで取引ができます。一部の銘柄を除き、原則としてポジションの決済期限は無く、決済取引が執行されるまでポジションを保有することができます。営業日をまたいでポジションを保持した場合、金利調整額の受け払いが発生し、証拠金額が増減します。もしも、営業日をまたぐことなく、当日中に新規建玉から決済までを完了させれば、金利調整額の受け払いは生じません。取引時間や金利調整額は、銘柄ごとに設定されており、取引画面の銘柄情報アイコンから確認することができます。Plus500証券の金利調整額についての詳細はこちらでご確認ください。
リスク管理の方法
オンライン取引では、リスク管理が重要です。しっかりとしたリスク管理 計画を築くことで、個別の取引のリスク量を把握してリスクの高い取引を避けることができます。レバレッジをかけると、資金効率を高めることができますが、その反面を取引に対するリスクも拡大します。リスクの拡大を防ぐためにも、自分の取引戦略に合わせて、保有するポジションに指値や逆指値等の決済注文をあらかじめ設定しておくことは有効です。これらの注文は、取引画面から設定することができます。
ポジションを建てる際にこうした注文を設定しておけば、相場が予想に反した動きとなった場合にポジションが決済され、損失を最小限に抑えることができます。また、利益を確定する注文をあらかじめ設定することで、価格が絶えず変動する中でも注文で設定した水準に達すれば自動的にポジションを決済して想定した利益を確保することができます。こうした注文を利用することで、潜在的な利益や損失を実現することができるようになります。
ご自身の経験や知識、リスク許容度に沿って個々の取引の損益基準を定めて、その基準に合わない取引は行わないようにすれば、不要なリスクをとることを抑えることができるでしょう。
ブルとベア
ブルマーケット
ブルマーケットとは上昇基調の強い相場付きのことで、取引参加者がロングポジション(買いポジション)を増やす傾向が強まります。
ベアマーケット
ベアマーケットとは下落基調の強い相場付きのことで、価格が下落して現物市場では多くの取引参加者ショートポジション(売りポジション)を増やす傾向が強まります。弱気相場のもとでは、マーケット心理はショート(売り)が選好されます。